増えるネット人口、便利な陰に潜む罠

インターネットは、家に居ながらいつでも世界中の人たちとコミュニケーションをはかったり、さまざまな情報を取り入れたり、いろいろな物を購入したりすることができる、とても便利なツールです。またインターネットは、だれもが自由に、そして簡単に世界の人に対して情報を発信することもできます。しかしながら発信される情報の内容は、他人にチェックされることはなく、いうなれば自分の好きな情報を自由勝手に全世界に対して発信することができるのです。そのため私たちの目に触れる情報は、必ずしも有益な情報だけではなく、アダルト系ホームページや出会い系のホームページ。ギャンブル、毒物や薬物を紹介したり、暴力的な画像を掲載したりのホームページ。他人の悪口や誹謗中傷を載せたホームページなど、子供たちにとって有害なホームページも数多くあるのです。

『フィルタリング』って、なに?

昨今、出会い系サイトや、チャットに起因するさまざまな社会的事件が頻発するようになり、こういった有害なホームページを子供たちに見せないようにする技術が求められています。
さて子供たちにこのような有害なホームページを見られないようにする技術と家庭でも取り入れられる簡単な方法があります。学校のパソコン教室にももちろん導入されていますので、ご家庭で子供と対話をしながら、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

読めばわかる!フィルタリングサービスについて

<だいきくんの母>
最近、子供がインターネットにはまってるみたいでね。で、昨日どんなホームページを見ているのかと思って、履歴を確認したらびっくりしちゃったわ。
<はなこさんの母>
実はうちもね、夜遅くまでインターネットでゲームばっかりやっているのよ。
<たろうくんの母>
子供たちに見ちゃダメ!遊んじゃダメ!と、パソコン禁止令を出すのではなくて、変なゲームができなくしちゃったり、危ないホームページを見られなくなったりするような方法ってないのかしら???
パソコンドクター>
みなさん、お困りのようですね。「WEB(ウェブ)フィルタリング」を使えば、かなりの部分で規制できるようになりますよ。
<だいきくんの母>
「WEB(ウェブ)フィルタリング」って何ですか?
パソコンドクター>
子供がホームページを見ようとアクセスしたときに、そのページがあらかじめ登録しておいた有害なサイトのデータに一致すると、ページそのものが表示されないようにフィルタをかけてしまうことです。
<はなこさんの母>
へぇ〜、そんな便利なことができるんですか?でも、どうやって有害なサイトを判断するのでしょう?
パソコンドクター>
有害なホームページのデータベースが、あらかじめソフトウェアに登録されているのです。つまり有害なホームページのURL(パソコン用語でインターネットを見るときの住所みたいなもの)や、小中学校でおなじみのPTA(ピーティーエー)などのいろいろな機関や団体が設定したキーワードやフレーズなども登録されているんですよ。
<はなこさんの母>
子供に見せたくないキーワード(たとえば、セックスとか出会い系サイトなど)や、該当するホームページを見ようとすると、「見ちゃダメ」ってなるって訳ね。それはいいかも♪
<たろうくんの母>
でも、それって値段も高いんでしょ。
パソコンドクター>
そうでもありません。まず大きく分けて市販のソフトウェアを購入する方法と、プロバイダのオプションサービスを利用する方法があります。市販のソフトは5,000円前後のものが多いようです。プロバイダのオプションサービスは1ヶ月あたり200円〜500円くらいですね。
<たろうくんの母>
どこが違うのでしょう?
パソコンドクター>
どちらも有害なサイトを見られなくするのは、同じなのですが、市販のソフトウェアをパソコンにインストールして使う場合には、例えばお母さん方が有害だと思われる「見ちゃダメホームページ(笑)」を自由に設定できます。が、その反面、パソコンに負荷がかかってページの表示や動作が遅くなる場合がありますね。プロバイダのサービスを利用すると、プロバイダの提供するサイトの設定に従うことになりますが、パソコンに負荷がかからないというメリットがあります。
<たろうくんの母>
どっちがおすすめですか?
パソコンドクター>
ご自分でいろいろと細かく設定するのが苦でなければ、市販のソフトをインストールして使うといいでしょう。でも、まずは、ブロバイダーのオプションサービスには無料お試し期間がありますので試してからご判断されるといいとおもいます。
<だいきくんの母>
携帯電話の出会い系サイトを見られなくする方法はあるのでしょうか?
パソコンドクター>
はい。未成年が最も犯罪に巻き込まれるケースは、携帯電話の出会い系サイトによるものです。このような携帯電話の有害サイトへフィルタをかけるには、利用中の携帯電話会社へ依頼します。窓口で簡単な手続きをすると、無料でこのようなサービスが受けられますので早速問い合わせしてみてはいかがでしょう。また近い将来パソコンと似たようなサービスが始まるかもしれません。

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